アーセナルがボーンマスに4発快勝! 悩めるハヴァーツがPK弾で待望の初ゴール【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第7節、ボーンマスvsアーセナルが9月30日にヴァイタリティ・スタジアムで行われ、アウェイのアーセナルが0-4で快勝した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は69分からプレーした。

前節のノースロンドン・ダービーを2-2のドローで終えて連勝がストップした5位のアーセナルは、降格圏一歩手前の17位に低迷するボーンマス相手に2試合ぶりの白星を狙った。

直近のEFLカップでブレントフォード相手に1-0の勝利を収め、きっちりバウンスバックに成功したガナーズは、その試合から先発7人を変更。ガブリエウ、ホワイト、ハヴァーツ、エンケティアを除き主力を復帰させ、状態懸念のライスとサカも無事スタメンに入った。なお、冨安はベンチスタートとなった。

比較的静かな入りとなった試合は中盤での潰し合いが目立つ立ち上がりに。

序盤は攻め切れない場面が続くアーセナルだが、11分にはボックス左に持ち込んだハヴァーツがファーストシュートを放つ。以降はやや行ったり来たりの状況となったが、地力に勝るアウェイチームがファーストチャンスをモノにした。

17分、ボックス手前右でサカからマイナスのパスを受けたウーデゴールがファーを狙ったダイクトクロスを上げると、これに反応したガブリエウ・ジェズスが頭で合わせる。これが枠に当たってゴール前にこぼれると、ドフリーのサカが冷静に頭で押し込んで2試合連続ゴールとした。

幸先よく先制に成功したアーセナルは、前に出てきたボーンマスの攻撃を受け止めながら危なげなく試合を進めていく。25分には左CKの二次攻撃からジンチェンコが強烈なミドルシュートでGKネトにファインセーブを強いる。

前半半ばから終盤にかけてはボーンマスが相手陣内でのプレータイムを増やしていくが、精度、アイデアを欠く攻撃はアーセナル守備陣に難なく撥ね返される。

すると、ジンチェンコの決定機以降はなかなか効果的に攻められずにいたアウェイチームが前半終了間際に追加点を奪い切る。44分、ジンチェンコのスルーパスに反応したエンケティアがボックス左でDFアーロンズに倒されてPKを獲得。これをキッカーのウーデゴールが冷静にゴール左隅に蹴り込んだ。その後、ボックス右に抜け出したソランケの決定機をDFガブリエウの好守で凌いだアウェイチームが2点リードで試合を折り返した。

後半はややゆったりとした入りとなったが、アーセナルが前半同様にファーストチャンスをモノにする。53分、ボックス内でボールを持ったウーデゴールがクリスティに足をかけられてPKを獲得。ここでチームは点差を考慮したか、悩めるハヴァーツにキッカーを任せる。これをドイツ代表MFが冷静に左隅へ蹴り込み、待望の加入後初ゴールとした。

この3点目で勝利をほぼ決めたアーセナルは、週明けのチャンピオンズリーグ(CL)のRCランス戦を睨んでゲームコントロール優先の戦い方にシフト。69分にはジンチェンコとエンケティアを下げて冨安とネルソンを同時投入した。

後半半ばから終盤にかけて試合はやや膠着状態に。余裕のアウェイチームだったが、76分には足を痛めたサカがプレー続行不可能となるアクシデントが発生。これを受け、ファビオ・ヴィエイラのスクランブル投入を余儀なくされる。また、81分にはライスとハヴァーツを下げてスミス・ロウ、ジョルジーニョの投入で交代枠を使い切った。

その後、ジェズスやスミス・ロウが決定機を決め切れずにいたが、試合終了間際の94分にはウーデゴールの正確なFKをゴール前で競り勝ったホワイトが巧みなヘディングシュートで合わせ、この日のゴールショーを締めくくる4点目とした。

そして、ボーンマスを敵地で一蹴したアーセナルがリーグ2戦ぶりの白星を飾り、週明けのCLへ大きな弾みを付けた。

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