久保建英が2季連続アノエタでのダービーでゴール! MOMの日本代表MF牽引のソシエダが3発快勝【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第8節、レアル・ソシエダvsアスレティック・ビルバオが9月30日にアノエタで行われ、ホームのソシエダが3-0で快勝した。なお、ソシエダのMF久保建英はフル出場した。

6位のソシエダと、4位のアスレティックによる今シーズン最初のバスク・ダービー。

ソシエダは前節、難所メスタージャでバレンシアと対戦して1-0の勝利。今季初の連勝を飾り、ホーム開催のダービーに弾みを付けた。内容は低調ながらも、4試合ぶりのクリーンシートにフル稼働の久保らを温存に成功したイマノル監督は、このダービーで久保やル・ノルマン、バレネチェアといった主力を復帰させた。

立ち上がりからダービーらしい拮抗した展開が続く。中盤での潰し合いが目立つ状況ながら、ホームのソシエダがより効果的にフィニッシュまで繋げていく。19分にはボックス右角で仕掛けた久保がDF2枚の間を狙った左足のシュートを放つが、これはブロックされて枠の右に外れる。
徐々にリズムを掴み始めたラ・レアルだったが、アクシデントが発生。左ハムストリングを痛めたティアニーがプレー続行不可能となり、25分にムニョスのスクランブル投入を余儀なくされた。

主力の負傷交代で少し嫌な流れが漂ったが、この直後には待望の先制点が生まれる。30分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのブライス・メンデスがゴール前にクロスを供給。これがボックス中央での混戦を生むと、こぼれ球に反応したル・ノルマンが見事な右足のボレーシュートを突き刺した。

これで優位に試合を進められるようになったソシエダは、前に出てきたアスレティックの攻撃を冷静に撥ね返しながら1点リードで後半へ折り返した。

後半は開始早々にボックス内に切れ込んだイニャキ・ウィリアムズに枠のわずか左に外れる際どいシュートを許したソシエダ。しかし、このピンチの直後に“ダービー男”が魅せる。

48分、GKレミロからの長いボールを前線で競り勝ったメリーノが頭でスペースへ流す。これに反応したブライス・メンデスがボックス左付近でグラウンダーの折り返しを入れると、中央のサディクがスルーに近い形で流したボールにフリーで走り込んだ久保が左足ダイレクトシュートをニア下に突き刺した。

アノエタでの2年連続となるダービーでのゴールとった久保の今季5点目で大きく勝利に近づいたラ・レアル。2点目直後にはイニャキの絶妙スルーパスに抜け出したムニアインに決定機を許すが、ここは守護神レミロのビッグセーブで事なきを得る。

60分過ぎには負傷したル・ノルマンに加え、サディク、バレネチェアを下げてパチェコ、アンドレ・シウバ、オヤルサバルを一気に投入すると、この交代が3点目をもたらす。

66分、コーナーフラッグ付近に出て行ったGKウナイ・シモンのロングボールを中盤で撥ね返すと、スビメンディが背後を狙うオヤルサバルへパーフェクトなスルーパスを供給。そのままボックス内に侵入したラ・レアルの10番は冷静にGKを右にかわして無人のゴールへ右足のシュートを流し込んだ。

3点差が付いて完全にお祭りムードの中、意地を見せたいアスレティックは、ビジャリブレやベレンゲルに続いてラウール・ガルシアをピッチに送り込み、異なる特長を持ったアタッカーにゴールを奪う仕事を託す。

試合終盤にかけてはアスレティックが攻勢を仕掛ける時間が続くが、ソシエダも久保の右サイドを起点としたロングカウンターから幾度となくチャンスシーンを作り出す。だが、トドメの4点目には至らず。

その後、最終盤には相手DFユーリとの交錯プレー後に激高した久保を中心に小競り合いに発展するダービーらしい一幕もあったが、試合はこのままタイムアップ。

マン・オブ・ザ・マッチに輝いたエース久保の活躍も光ったラ・レアルが、今季最初のバスク・ダービーを3-0で完勝。リーグ3連勝を達成し、週明けのレッドブル・ザルツブルク戦に大きな弾みを付けた。

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