モナコがガットゥーゾ率いる新生マルセイユとの撃ち合い制す! 南野拓実は負傷欠場…【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第7節、モナコvsマルセイユが9月30日にスタッド・ルイ・ドゥで行われ、ホームのモナコが3-2で勝利した。なお、モナコのMF南野拓実は負傷欠場となった。

前節、ニース相手に0-1の敗戦を喫し、今季初黒星を喫した4位のモナコは、ガットゥーゾ新監督を招へいした8位の新生マルセイユ相手に2試合ぶりの勝利を狙った。なお、この試合ではサスペンションのゴロビンに加え、長期離脱のカイオ・エンヒキ、内転筋に問題を抱える南野ら一部主力が不在となった。

注目の名門対決は開始30秒過ぎにいきなり動く。マルセイユがGKから左サイドでうまくボールを繋ぎ、背後のスペースを狙ったオーバメヤンにスルーパスが通る。そのままボックス付近まで運んだオーバメヤンからの折り返しをゴール前に走り込んだエンディアイエが左足で何とか合わせると、当たり損ねもゴール左隅へ向かったボールがゴールネットに吸い込まれた。

アウェイチームに電光石火の先制点を奪われたモナコだったが、こちらもすぐさまゴールを奪い返す。8分、左サイドでのスローインの流れからボックス左でこぼれを拾ったアクリウシュがカットインから腰の捻りを利かせた右足シュートをニア下に突き刺した。

南野らの代役を担う若武者のゴールで早々にイーブンに戻った試合は以降も打ち合いの展開に。まずは18分、セットプレーの二次攻撃から右サイド深くでフリーのエンディアイエが鋭いクロスを上げると、攻め残っていたDFジゴがストライカーさながらの見事な右足ダイレクトボレーをゴール右隅に突き刺す。

一方、モナコも23分にはアクリウシュの絶妙なスルーパスで中央を抜け出したバログンがボックス右に持ち込んで右足を一閃。強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。

前半半ばまで2点ずつを奪い合う非常にオープンな試合展開となったが、前半半ばから終盤にかけて試合はようやく落ち着く。攻防の主戦場がゴール前から中盤に移行し、マルセイユがややペースを握ったものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。そして、試合は2-2のイーブンのままでの折り返しとなった。

後半はアウェイのマルセイユが良い入りを見せたが、モナコがワンチャンスを活かしてゴールをこじ開ける。52分、GKケーンからのロングボールを起点にバログンのラストパスに抜け出したアクリウシュがボックス左からニア下を抜く見事な左足シュートを突き刺した。

アクリウシュのこの試合2点目で逆転に成功したモナコは、ここからリスクを冒して前に出るマルセイユの攻撃を受け止めながらカウンター主体の戦い方にシフト。63分にはバログンのお膳立てからベン・イェデルに4点目を奪うチャンスが訪れたが、ボックス右に持ち込んでのシュートはGkパウ・ロペスの好守に阻まれる。

一方、積極的に交代カードを切って同点ゴールを目指すマルセイユは、ボールの主導権を握ると共にオーバメヤンやウナイが幾度となくボックス内で勝負を仕掛けるが、前半のように決定的な場面を作り出せない。90分にはボックス左に抜け出したヴィティーニャが左足を振り抜くが、このシュートはわずかに枠の右へ外れた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、南野不在もガットゥーゾ率いる新生マルセイユに競り勝ったモナコが3試合ぶりの白星を手にした。

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