神楽を学ぶ花巻旅いかが 市職員・吉田さん、調査を重ね商品発案

「通い神楽モデル」を研究した花巻市職員の吉田真彦さん

 大償神楽の後継者育成の試みを取り入れた旅行商品が今月発売された。花巻市職員による市地域おこし研究所の1期生として活動する吉田真彦さん(41)が調査や実証実験を進め、実現につながった。「通い神楽モデル」と銘打ち、集落外の人が神楽の技術を直接教わり演者の確保につなげるアイデアで、伝統文化継承への願いを込める。

 商品は10~12月に最大5回(各1泊2日)現地で神楽を体験できる「個人型」と、11月11日からの1泊2日で体験や座学講座、公演鑑賞などを行う「団体型」の2種類。

 商品はJR東日本びゅうツーリズム&セールスが扱う。個人型は10~12月の1泊2日計5回で各4組8人限定。参加者は24年8、9月の神社例大祭で舞い手として参加できる。団体型は定員20人。詳細は同社の販売サイトへ。

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