銅メダル手に帰郷 バレーボール男子日本代表・新井雄大選手(上総出身) アジア大会で銅メダル獲得 今後のVリーグへ決意

日本代表のユニホームで銅メダルを手に笑顔を見せる新井選手(9月29日、上越総合技術高)

中国・杭州で行われた第19回アジア競技大会バレーボール男子で銅メダルを獲得した日本代表・新井雄大選手(25、JTサンダーズ広島、上越総合技術高―東海大出)が大会後、上越市に帰郷、9月29日、母校に顔を出し、後輩部員らから祝福を受けた。気持ちを新たに、10月のVリーグ開幕(JTは21日から試合)へ闘志をかき立てた。

日本男子は若手主体のBチームで挑み、勝ち上がった。準決勝でAチームの中国に0―3で敗れたが、カタールとの3位決定戦を3―1で制し銅メダルを獲得。この試合で新井選手は、第1セット途中でけがをした柳田将洋主将(31)に代わり途中出場し、アウトサイドヒッターとして両チーム最多の22得点をマークした。

母校を訪れた新井選手は、用意されたくす玉を割り、後輩部員から「おめでとう」と祝福を受け、照れ笑いを浮かべた。「コンディションが良く、あの場面で途中から出て活躍できたのはしっかりと準備ができていたから。3年ぶりに全日本入りし、日の丸を背負って出てメダルを取れたことは僕の中ではすごく大きい」と話した。

今後始まるVリーグへ向け、「今回でつかんだ自信を持ってプレーしたい」と意気込んだ。パリ五輪の予選となるワールドカップが9月30日から始まり、日本はAチームが出場している。チーム所在地の広島に戻ってテレビ観戦し、応援するといい、来年の五輪へ「チャンスはゼロではないと思う」と心構えをし、準備を続ける。

上越総合技術3年生部員の松木太一主将(18)はアジア大会の映像を見て、「アジアで3位はすごいと思う。その中で点数をいっぱい取って、かっこいい」と先輩を見つめた。迎えた上越バレーボール協会の中村晶夫会長(77)は「25歳はちょうどいい年齢。これからさらにうまくなる。弾みにして頑張ってもらいたい」と大きく期待した。

新井選手と上越総合技術バレーボール部メンバー

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