綿貫陽介、アジア大会は第1シードに敗れ銀メダル。パリ五輪出場権獲得にあと一歩及ばず

綿貫陽介、世界60位に接戦で敗れ銀メダル

9月30日、「第19回アジア競技大会・テニス競技」(中国・杭州)の男子シングルス決勝が行われ、第2シードの綿貫陽介(フリー/世界ランク77位)は、第1シードのジャン・ジジェン(中国/同60位)に4-6、6-7(7)のストレートで敗れ、銀メダルだった。

第2シードで今大会を迎えた綿貫は、シードを守って順当に勝ち上がり、準決勝ではホン・ソンチャン(韓国/同198位)を6-2、6-1で下し決勝進出を果たした。

決勝の相手は、今季のツアー大会でトップ10を2度撃破するなど中国男子選手として最高ランク52位を記録しているジャンとなった。

試合は第1、第5ゲームとブレークに成功し4-1とリードをした綿貫だったが、そこからジャンも盛り返され、3度のブレークを許し5ゲームを連取されて4-6でセットを落とす。このセット、綿貫は54%のファーストサーブを入れ、71%でポイントを獲得した一方で、セカンドサーブでのポイント獲得率は25%と苦戦した。

続く第2セット、綿貫は序盤のサービスゲームでピンチを招いたものの、計4度のブレークポイントを防ぐ。第7ゲームでは4度のブレークポイントは逃してしまうと、そのまま突入したタイブレークではセットポイントもあったが、6-7(7)で落としてストレートで敗れた。

2014年の仁川大会で金メダルを獲得した西岡良仁(ミキハウス)以来、日本人4人目の金メダルを獲得を目指したが、惜しくもあと一歩及ばず。金メダル獲得により手にできる来年開催のパリ五輪への切符はお預けとなった。

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