猛毒キノコ「カエンタケ」に注意 真庭・津黒ふれあいの里で確認

遊歩道脇の枯れたコナラの根元に生えたカエンタケ

 猛毒のキノコ「カエンタケ」が、津黒いきものふれあいの里(真庭市蒜山下和)で今季も見つかった。岡山県内で急拡大する「ナラ枯れ」の影響からか、蒜山地域全体でも近年確認され始めており、同施設などが注意を呼びかけている。

 カエンタケは赤やオレンジ色で棒状や人の手指のような形。枯れて腐ったブナやコナラなど広葉樹の根元付近に生えやすいとされる。強毒性のトリコテセン類を含み、触れただけで皮膚に炎症を起こし、誤って食べると死に至る可能性もある。

 同施設では2019年から毎年確認され、今年は9月13日に職員が遊歩道脇の複数箇所で発見。朽ちたコナラの周辺で1~10センチのものが群生していた。市蒜山振興局によると、ここ数年間で蒜山三座の下蒜山や三平山(同市蒜山上徳山)などでも確認されたという。

 雪江祥貴館長は「ナラ枯れの広がりで蒜山を含むさまざまな場所に発生していることが考えられる。危険なので見つけても近づかず、触らないようにしてほしい」としている。

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