<記者の視点>丘珠空港 30年滑走路延伸 整備と住民理解、着実に 編集センター・五十嵐俊介

 札幌丘珠空港(札幌市東区)が転換期を迎えている。札幌市は丘珠空港の滑走路を1500メートルから1800メートルに延伸する目標時期を2030年に定め、今年8月末には空港を共用する国土交通省と防衛省に対し、早期に事業化するよう要望した。今夏の繁忙期、丘珠空港では保安検査を待つ利用客で長蛇の列が目立った。旅客数も実際伸びており、本年度は、前年度の年間32万人から大幅増の40万人を超える見込みだ。高まる旅客需要を取りこぼさないよう、札幌市や国は連携を強め、地元住民の理解を進めながら空港施設の整備を着実に進めてほしい。

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