着物をリメークして洋服に 新ブランド立ち上げ、松尾さん考案

新ブランド「ワッピ」で販売されるスカジャンとワンピース

 久慈市寺里の縫製業・いずみ(寿松木(すずき)亨社長)は、古着の着物を再利用した服などの自社ブランド「wappi(ワッピ)」を立ち上げた。元お笑いコンビ「ザブングル」の松尾陽介さん(46)=OMATSURI社長=とコラボし、松尾さん考案のデザインをいずみの高い縫製技術で製品化する。和服文化の継承とリサイクルにつながる試みとして注目を集めそうだ。

 生地や柄など着物の良さを生かしながらスカジャン、ワンピース、小物など普段の生活にも使える一点物を作る。思い入れのある着物を持ち込んだり、いずみがストックする着物から色や柄を指定することも可能。すべてオーダーメードでワンピース6万円から、スカジャン7万円からの販売となる。

 タンスに眠る着物を再利用することで国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献にもつながる。同市を含む県北沿岸部は縫製の技術力の高さで国内外に認知されている。

 問い合わせはいずみ(0194.53.2281)へ。

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