<高校野球>強力左腕vs強力打線…秋季関東の出場権は「2年連続」か「2年ぶり」か/山村学園―花咲徳栄

最速141キロの直球で三振が狙える山村学園のエース西川(左)、鋭いスイングで強い打球をはじき返す花咲徳栄の4番石塚

 秋季埼玉県高校野球大会第6日は1日、県営大宮で準決勝を行う。対戦カードは浦和学院―昌平(9時)、山村学園―花咲徳栄(11時30分)。12年ぶりにシードの全チームが順当に勝ち上がり、4強に顔をそろえた。秋季関東大会(21~24、28、29日・栃木)の出場権を懸けた勝負の一戦の行方を探った。

■強力打線に挑む左腕

 県大会で計15イニングを投げ被安打5、20奪三振の最速141キロ左腕エース西川を擁する山村学園が、今大会38安打36得点の花咲徳栄の強力打線をいかに食い止めるかが焦点となる。

 山村学園は、西川、中嶋、青木の3人の投手をつぎこむ総力戦も予想される。左腕中嶋は2回戦で5回を投げ被安打1の好投を見せ、右腕青木は安定感ある投球で試合をつくれる。今大会ともに5打点と好調な田中、藤原の中軸のバットで早めに投手陣を援護したい。

 花咲徳栄は鋭いスイングで低い打球をはじき返す切れ目ない打線が強み。県大会3試合で6安打5打点の強打者石塚に、2番目黒、3番生田目ら長打力もある好打者がそろう。上原、和久井、岡山の右の3本柱はいずれも速球派で、誰が先発を務めても遜色ない。

準々決勝以降の組み合わせ

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