こちらは、札幌市から1時間ほどの石狩湾新港の海を撮影した写真。
真ん中に写っているのは、なんと熱帯魚のクマノミです。
一体どこからやってきたのでしょうか？
石狩湾新港で記者さんが発見
「8月26日の正午すぎに見つけました」と話すのは、写真を撮影した「週刊釣り新聞ほっかいどう」の記者さん。
取材で訪れた石狩湾新港の花畔埠頭の中央西海浜で発見したそうです。
釣り人の一人が発見し、半信半疑で近づいてみたところ、本当にクマノミだったといいます。
番組で現地を調査するも…
そこでみんテレは、魚が撮影された石狩湾新港の花畔埠頭に向かいました。
記者さんから送られてきた地図と写真を手がかりにクマノミの捜索を開始。
釣り人など周辺の方に聞き込みをしながら小1時間捜索しましたが、クマノミの姿は見当たりませんでした。
クマノミの専門家を取材
果たして本当にクマノミだったのでしょうか？
クマノミの生態に詳しい『おたる水族館』の中谷高広さんにきいてみると、間違いなくカクレクマノミとのこと。
「対馬暖流という海流に乗り、そのまま北海道の方へ運良くたどり着いたとしか考えられない」と話します。
過去には、熱帯地方に生息するハリセンボンやハコフグ、ジンベエザメが流されてきたこともあるんだとか。
まるで映画のように、クマノミが長い旅の果てに石狩湾にたどり着いたなんて驚きですよね！
「見てのとおり色が派手ですので、外敵に狙われやすい」と中谷さん。
写真のように元気でいるのは非常に珍しいんだそうですよ。
また、中谷さんによると「飼育をされていた方が飼いきれなくて放流してしまった可能性もないわけではない」とのこと。
なぜクマノミが石狩の海にいたのか、さまざまな可能性が考えられそうです。
＊みんテレ9月15日OAのものです
