金谷拓実は賞金1位返り咲きも悔しさあらわ「木下選手が素晴らしいプレー」

首位から並んで出た木下裕太に競り負けた(撮影/大澤進二)

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(1日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆4327人)

首位タイから出た金谷拓実はサンデーバックナインで競り負け、通算13アンダー3位で終えた。「勝ち切れなかったのはすごく残念。本当に木下選手が素晴らしいプレーをした」と唇をかんだ。

これまで首位で最終日を迎えた試合は5戦4勝。“勝ちパターン”に持ち込んでラスト18ホールを迎えたはずだった。1打ビハインドの10番は同組の木下裕太、星野陸也がバーディ確実のベタピンショットを見せた後に4mほどのきついフックラインをねじ込み、力強くガッツポーズ。11番も左ラフから対角線上の右奥ピンを攻め込む連続バーディで、再び並ぶしぶとさを発揮した。

安定感していたショットでもわずかなミスが出た(撮影/大澤進二)

明暗を分けたのは上がり3ホール。名物の16番(パー3)、カップ周辺の傾斜が厄介なグリーンセンターのピンに絡めるスーパーショットを見せたが、2mがわずかに右へ外れた。続く17番はセカンドを右のガードバンカーに落とし、木下がバーディを奪って抜け出した直後にボギー。「17番で僕がミスをして、木下選手がすごくいいショットを打った。そこで差が開いちゃったのかなと思います」と受け止めた。

望みをつなぐバーディだけを狙った18番も獲れず、「あんなショットを打っているようじゃ、全然ダメですね」。今季初の予選落ちを喫した中島啓太をかわして賞金ランキング1位に再浮上。ライバルとの競り合いは、きっとシーズン終盤まで続いていく。「とにかく、また勝ちたい」と前を向いた。(愛知県みよし市/亀山泰宏)

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