「教団は解体的再出発を」 宗教学者と現役2世が議論

旧統一教会の現役2世信者が開いたシンポジウムで発言する宗教学者の島田裕巳氏=1日午後、東京都内

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の現役2世信者らでつくる「信者の人権を守る二世の会」が1日、東京都内でシンポジウムを開いた。宗教学者の島田裕巳氏が参加し、教団に対し「一度悪いイメージがつくと払拭するのは難しい。解体的な再出発をしないといけない」と話した。

 政府が近く請求する方針を固めている解散命令について「国は威信をかけて、長い時間をかけて膨大な資料を集めてきた。教団は相当深刻に受け取った方が良い」と指摘。教団の高額献金や教義は「一般の人には理解しがたい。世間からの目は、長い歴史の中でむしろ悪化している」とした。

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