大混戦のグループB、川澄のクロスから道上ヘッド一発の新潟Lが得失点差で決勝行きを決める! 東京NB、I神戸は共に黒星で敗退…決勝は14日【WEリーグカップ】

S広島RとのWEリーグカップ決勝に駒を進めた新潟L[写真:©WE LEAGUE]

1日、2023-24WEリーグカップグループステージ第5節の5試合が各地で行われた。
【動画】決勝行きを決めたヘッド!川澄奈穂美のドンピシャクロスを道上彩花が合わせる

5チームに決勝進出のチャンスが残っていた最終節。首位の日テレ・東京ヴェルディベレーザは、アウェイで最下位のちふれASエルフェン埼玉と対戦した。

勝利すれば決勝に進める中、雨の降る悪いコンディションでスタートした試合は思わぬ展開を見せる。EL埼玉が開始21分に岸みのりのゴールで先制すると、26分にも大曽根由乃のゴールで追加点を奪う。

2点ビハインドという意外な展開となった東京NB。それでも33分になでしこジャパンFW藤野あおばがロングフィードに抜け出すと、倒れ込みながらも蹴り込み、1点を返す。

このゴールで勢いに乗りたかった東京NBだったが、EL埼玉が躍動。40分には右サイドからのクロスから、キャプテンの吉田莉胡がボックス内で合わせて追加点を奪うと、前半アディショナルタイムには瀬野有希もネットを揺らし、4-1とする。

後半も57分に吉田が2点目を奪いEL埼玉が5点目。東京NBは88分に松田紫野が1点を返すが時すでに遅し。5-2の大敗を喫し、決勝進出を決めることができなかった。

2位で追いかけるINAC神戸レオネッサは、勝ち点差1位で3位タイにつけるアルビレックス新潟レディースと対戦。試合は18分に右サイドからの川澄奈穂美の鋭いクロスをボックス中央で道上彩花がドンピシャヘッド。これが決まり、新潟Lが先制に成功する。

WEリーグカップを通して苦戦していたI神戸はなかなか反撃に出ることができず、そのまま90分が終了。0-1で新潟Lが勝利し、首位に躍り出た。

3位タイで並ぶ大宮アルディージャVENTUSとAC長野パルセイロ・レディースの一戦。勝利すれば決勝への道が開ける中、試合はホームの大宮Vが優位に進める。

開始7分、カウンターを仕掛けた大宮Vは左サイドからの井上綾香のグラウンダーのクロスに船木里奈が滑り込みながら合わせて先制する。

アウェイで戦うAC長野はセットプレーから大宮Vのゴールに迫るも得点は奪えず。大宮Vは後半も押し込んだ中ゴールを奪えず。乗松瑠華のロングシュートもクロスバーに嫌われるなどした。

結局試合は1-0で大宮Vが勝利。しかし、得失点差で新潟Lを上回ることができず2位に終わり、新潟Lが決勝に駒を進めた。

グループAはすでにサンフレッチェ広島レジーナが決勝行きを決めている中で行われ、セレッソ大阪ヤンマーレディースvs三菱重工浦和レッズレディースの試合は0-0、マイナビ仙台レディースvsノジマステラ神奈川相模原の試合は1-1とどちらもドロー。順位に変動もなく最終節が終わった。

決勝は10月14日に等々力陸上競技場で開催。S広島Rvs新潟Lの一戦で2代目女王が決定する。

◆WEリーグカップグループステージ第5節
10月1日
▼グループA
セレッソ大阪ヤンマーレディース 0-0 三菱重工浦和レッズレディース
マイナビ仙台レディース 1-1 ノジマステラ神奈川相模原

▼グループB
大宮アルディージャVENTUS 1-0 AC長野パルセイロ・レディース
ちふれASエルフェン埼玉 5-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
INAC神戸レオネッサ 0-1 アルビレックス新潟レディース

9月30日
▼グループA
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1-1 サンフレッチェ広島レジーナ

【WEリーグカップ 2023-24 順位表】
▼グループA
1位:サンフレッチェ広島レジーナ
2位:セレッソ大阪ヤンマーレディース
3位:三菱重工浦和レッズレディース
4位:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
5位:ノジマステラ神奈川相模原
6位:マイナビ仙台レディース

▼グループB
1位:アルビレックス新潟レディース
2位:大宮アルディージャVENTUS
3位:ちふれASエルフェン埼玉
4位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
5位:INAC神戸レオネッサ
6位:AC長野パルセイロ・レディース

◆決勝
10月14日(土)
《16:00》
サンフレッチェ広島レジーナ vs アルビレックス新潟レディース
[等々力陸上競技場]

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