茨城観光の飛躍目指す DC開幕 水戸駅で式典 デヴィ夫人、黒沢かずこさんが参加 250企画展開

DC特別列車を利用した観光客を出迎えるやデヴィ夫人(前列中央)や黒沢かずこさん、大井川和彦知事ら=JR水戸駅

■12月まで

大型観光イベント「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」が1日、開幕した。茨城県での開催は21年ぶり。オープニングセレモニーがJR水戸駅で開かれ、大井川和彦知事が「茨城の魅力を世界に発信したい」と話した。10~12月の3カ月間、過去最大規模となる250以上の体験観光企画を展開し、茨城観光の飛躍を目指す。

セレモニーには、キャンペーンのキャッチフレーズ「体験王国いばらき」の女王役を務めるタレントのデヴィ夫人、同県ひたちなか市出身でいばらき大使の黒沢かずこさんがゲスト参加。都内から特別列車で到着した観光客約300人を出迎えた。会場には約1000人が集まり、地酒の鏡開きと乾杯で、DCの「出発進行」として祝った。

大井川知事は「盛りだくさんの企画で茨城の魅力を引き出した。茨城を素晴らしい旅行先として全国、海外に売り出していきたい」と意気込みを示した。JR東日本の喜勢陽一副社長は「地域がつくった『想像超え』の企画を展開し、茨城の魅力を発信する。多くの人が繰り返して訪れる取り組みに発展させたい」と述べた。

12月末までの期間中、アウトドア、食、新たな旅のスタイルをテーマに設定。特撮の爆破シーン体験や、「ダイヤモンド筑波」と野外サウナ、ウミウ捕獲場見学、早朝の熱気球フライト、大洗水族館バックヤードツアーなど250以上の企画が行われる。

DCはJRグループ6社や自治体、観光業者らが連携し、全国から誘客する国内最大規模の観光キャンペーン。茨城県での開催は2002年4~6月以来。県は期間中の観光消費額1000億円、入り込み客数2000万人とともに、観光企画の定着を目指す。

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