巨人の松田が1日の試合後に引退セレモニーに臨んだ。スピーチでは家族らへの思いに続き「熱男という言葉にも感謝の気持ちを伝えたい」と自身の代名詞になったソフトバンク時代のスローガンに言及。今季加入した巨人では実現できなかった本塁打後のパフォーマンスを呼びかけ、4万人超の観客とともに繰り出すと感極まり、顔を手で覆って号泣した。
現役最後の試合は「6番・三塁」で先発。一邪飛、右飛で2打席を終えた後、六回に守備位置に一度向かってから交代した。日本代表でも三遊間を組んだ坂本と抱擁し「もう二度とこの光景や声援は味わえない」と場内を見渡して引き揚げた。
強打に堅守、仲間を鼓舞する声で存在感を発揮した18年間。ソフトバンクの王会長にはビデオレターで現役生活について「うらやましい」とたたえられた。最後は同僚の手で5度宙に舞い「何も悔いを残すことなく、胸を張ってユニホームを脱ぐ」と語った。