古舘伊知郎「人の念ってすごいな」息子の出演番組を全て録画していた亡き母…忘れられない出来事の告白に山崎育三郎が感極まり男泣き

フリーアナウンサーの古舘伊知郎が1日放送の『おしゃれクリップ 1時間SP』に出演。古舘が知られざる本音を明かし、MCの山崎育三郎が涙を見せた。

今回、山崎の「古舘さんと2人きりになりたい。プライベートな一面を覗きたい」という要望で、古舘行きつけの料亭での2人ロケが実現。本音で言葉を交わす中、山崎が「お母様はどういう方だったんですか?」と尋ねると、古舘は「84歳で亡くなりましたけど、身内に対する、血の濃いつながりに対する、情愛の濃さがあった」と話し始め、「アナウンサーになって、駆け出しの新人アナから、『報道ステーション』をやっている間に、2012年に母は他界しましたけど。その間、1番組とて(自分の出演した)VTRを録らないことはなかった。ライブラリーになってて、“これ、おふくろ本当に感謝だよ”って。全部自分の手書きで書いて。おふくろ亡くなってからも捨てきれないでまだ残してますよ」と、古舘の出演番組全てを録画し大切に保存していた母親への思いを告白。

続けて「やっぱりラベルを見ると、おふくろの字体で『おはようテレビ朝日』とか、『ワールドプロレスリング』とか書いてあるわけですよ。“何月何日何時”って、几帳面に。ちょっと偏ってるし、やり過ぎだけど、そういう偏った深い情愛のもとに、自分は気づかずに、仕事にエネルギーを燃やすことができていたんだなということは亡くなってから思いますよね」と、陰ながら支えてくれていた母親の存在を振り返った古舘。

さらに「『報道ステーション』の中頃からもうVHSが古くなってDVDに変わっていくじゃないですか。ちょっとビックリしたのは、一部遺品整理したけど、どっか“生きていると思いたい”みたいな、わがままな気持ちが働いて。手付かずにずっとしてたんですよ、おふくろが住んでいた家及び部屋をね。何年かたって、またその部屋に入った時に“カチャカチャピー”とか音がして。回ってるんですよDVDデッキが。ここ数年、一部遺品も洋服とかも全部整理しているのに。“何が起きているのかな?”と思って調べてみたら、亡くなった後の『報道ステーション』が、エンドレスのDVDでずっと収録され続けてたんですよ。月〜金曜日。それが何年も回ってたの。人の念ってすごいな」と、亡き母が家にのこした忘れられない出来事を明かすと、感極まり思わず涙を流した山崎。

「一時うっとうしかったけど、ありがたい本当に。今思うとね。執念なのかな、情愛なのかな」と母親への思いを明かした古舘は、涙の止まらない山崎に「こうやって泣いてくれるってことは、山崎さんも自分の親に対して重なるところがあるの?」と質問。すると「あります」と答えた山崎は、「やっぱり母親の愛情に守られているからこそ、この社会で戦っていけるし。自分が伸び伸び生きていけるっていうのは、その大きな愛がどこか支えになっているっていうのは自分も感じるので。古舘さんのお母様の想いがすごい伝わってきて、“本当に愛してたんだろうな”って思います」と、胸の内を明かし、古舘も「俺ももう本当に、この歳まで生きてるだけで幸せだね」と打ち明け、締めくくった。

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