別府八湯をイメージした入浴剤、ふるさと納税返礼品に 「違いを楽しんで」【大分県】

別府八湯をイメージして開発した入浴剤

 【別府】別府市は10月から、別府八湯をイメージした入浴剤をふるさと納税の返礼品に加える。全8種類あり、市内に湧出する多様な泉質を温泉分析書などを元に再現した。市政策企画課は「温泉地別府の魅力を自宅で感じ、実際に訪れたいと思ってもらえれば」と話している。

 商品名は「別府八湯市営の湯めぐり」。観光土産品製造・卸業の岩見商事(同市西野口町)が手がけた。「鉄輪」「浜脇」など各温泉地の泉質や香り、色をイメージ。6千円を寄付すると、返礼品として全種類が入った1箱を受け取ることができる。

 別府温泉を冠した入浴剤は以前からあったが、「市内の各温泉地ごとの特色を押し出した商品は初めて」(同課)という。

 同課によると、返礼品を伴う2022年度の市への寄付額は7億9577万円。3億3784万円だった20年度の2倍以上になるなど、増加傾向が続く。

 ただ、主力の宿泊補助券といった旅行関係は新型コロナウイルスの影響で一時的に落ち込むこともあった。食品や入浴剤など自宅で楽しめる返礼品は安定して伸びているという。22年度に返礼品として選ばれた入浴剤の総額は約2600万円で、21年度の2.4倍。

 市内の土産品販売店、市営施設などでも1袋220円(税込み)で販売する。同課は「今後も別府ならではの返礼品の充実に力を入れていく。八湯それぞれの特徴の違いを楽しんでほしい」と呼びかけている。問い合わせは同課(0977.21.1122)。

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