長崎国際大連敗 初V逃す 日本文理大に1-8 北部九州大学野球

【日本文理大-長崎国際大】4回裏長崎国際大無死三塁、中野が中前適時打を放つ=別府市民球場

 第110回九州地区大学野球選手権北部九州ブロック大会1部リーグ最終週最終日は1日、大分県別府市民球場で3試合が行われ、7勝2敗同士の優勝決定戦に臨んだ長崎国際大は日本文理大に1-8の八回コールドで敗れた。日本文理大は春秋5連覇を達成。長崎国際大は2連敗で初の頂点を逃したが、チーム過去最高だった今春に続いて2位と健闘した。
 長崎国際大は0-0の四回、四球や失策が絡んで先制を許すと、さらに2ランを浴びて3失点。直後に是枝の右越え三塁打と中野の中前適時打で1点を返したが、六回に1点を失って再びリードを広げられ、八回に3四死球と3安打などで一挙4点を奪われた。
 個人賞では、長崎国際大から遊撃手で4年生の是枝が敢闘賞と首位打者賞を受賞して、ベストナインに選出された。外野手で1年生の水安もベストナインに選ばれた。
 日本文理大と南部九州ブロック優勝チームとの地区1位決定戦は11日に実施。長崎国際大を含む南北各上位3チームは、福岡六大学、九州六大学連盟の上位チームとともに九州大学選手権(21日~11月1日・福岡)に出場する。

 ◎上位大会へ「切り替えて挑戦」

 初優勝に王手をかけていた長崎国際大は日本文理大に2連敗。最終戦はまさかのコールド負けで逆転Vを許した。的野監督は「勝負どころでの攻守の差が出た」と無念さを隠さなかったが、就任4年目で初めて進む九州大学選手権へ「切り替えて挑戦したい。楽しみ」と前を向いた。
 下級生から主力となってきた4年生たちが、敗戦の中でも随所で存在感を発揮した。先発小宮は高校時代を過ごした大分のマウンドで三回まで無安打に抑え、先制された後は3部門で個人賞に輝いた3番是枝と前主将の4番中野の長短連打で反撃。昨夏の甲子園で準優勝した下関国際高出身のルーキー水安らの活躍も収穫だった。
 悲願の優勝は来春以降に持ち越されたものの、1枠の明治神宮切符を懸けた今季の戦いは続く。リーグ2位からの厳しいトーナメントに向け、中野は「4年間で初めての舞台で集大成。一戦一戦を大切に勝ち上がるしかない」と意気込んでいた。

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