重伝建地区が歩行者天国に アートやクラフト展を満喫 人力車運行も大人気/岡山・津山市

第28回「津山・城西まるごと博物館フェア2023」(同実行委主催)が1日、岡山県津山市の作州民芸館周辺で開かれ、大勢の行楽客らが「アート&クラフト展」をはじめ多彩なイベントを満喫した。

歩行者天国にした出雲街道沿いの重伝建地区には、県内外のクラフトマン約50組による古布のリメイク服や小物、ガラス細工、帆布のバッグ、アクセサリーなどが並び、来場者は目当てを手にとってじっくりと品定め。午前11時ごろには行き交う人波で通りが埋まるほどのにぎわいとなり、民芸館周辺では名物の人力車運行と記念撮影が人気を集めた。

ねぎ焼きやさば寿司といった屋台の飲食、ストリートではチャーリーさんの大道芸、ステージでは野村昌子さんのバルーンアートショー、津山西中吹奏楽部らの演奏も盛況だった。民芸館では陶芸絵付けのワークショップが好評。午後には徳守神社による稚児行列が出雲街道を練り歩き、きらびやかな錦の衣装に天冠を被った稚児たちが注目を集めていた。

津山市細工町の自営業・長尾真司さん(44)は「ハンドメイドの店巡りを楽しみ、子どもたちは人力車にも乗って大はしゃぎです」と話した。
同フェアは、大正時代に手工業で栄えた同地域の再現をテーマに地元の実行委が開催。

にぎわう城西フェアのアート&クラフト展

© 津山朝日新聞社