メッツ・ショウォルター監督が退任 スターンズ政権で新監督探しへ

日本時間10月2日、メッツのバック・ショウォルター監督はレギュラーシーズン最終戦の試合前に、来季はメッツの指揮を執らないことを発表した。ショウォルターは2021年12月に3年契約でメッツの監督に就任。契約は来季まで残っているが、スティーブ・コーエン・オーナーとビリー・エプラーGMは監督交代を決断した。なお、メッツはデービッド・スターンズが新たに編成本部長に就任する予定であり、フロントの新体制のもとで新監督探しを進めていくことになる。

ショウォルターは「2つ目のニューヨークのチームで監督を務める機会を得られて光栄だった。2年間で180勝近くしたし、チームが成し遂げたことに誇りを持っている。特に昨年は今まで経験したことがないくらいに楽しかった。なぜこのような仕事が好きなのかを思い出させてくれた1年だった」とコメント。コーエンは「バックは世代を代表する監督であり、昨季のシーズン101勝を含め、彼がチームのために成し遂げたことを高く評価している。次のチャプターでの活躍を祈りたい」とショウォルターへの感謝を述べ、エプラーは「メッツの次のチャプターに向け、監督交代が正しい行動だと判断した」と説明した。

現在67歳のショウォルターはメジャーの監督として今季が22年目のシーズン。これまでにヤンキース、ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、オリオールズ、メッツの5球団で指揮を執り、レンジャーズを除く4球団をプレーオフに導いたが、プレーオフの舞台では思うような結果を残せなかった。リーグ優勝なしの監督としては、ジーン・モークに次いで史上2番目に多い試合数で監督を務めている。

メッツは今後、スターンズのもとで新監督探しを進めていくことになるが、ブリュワーズとの契約が切れるクレイグ・カウンセル監督の引き抜きを有力視する関係者もいる。ブリュワーズをプレーオフ常連の強豪へと変貌させたスターンズとカウンセルのコンビが来季以降のメッツを率いることになるかもしれない。

なお、MLBではガーディアンズのテリー・フランコーナ監督が今季限りで勇退。ジャイアンツはゲーブ・キャプラー監督の解任をすでに発表しており、パドレスもA・J・プレラー編成本部長との関係が悪化しているボブ・メルビン監督の退団が確実視されている。かつてアスレチックスを率いたメルビンは、同じベイエリアを本拠地とするジャイアンツの監督に就任する可能性が取り沙汰されており、日本時間10月4日からスタートするプレーオフの戦いとともに、各球団の監督人事も注目を集めそうだ。

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