トランプ氏、風力タービンがクジラを殺していると主張「風車が彼らをクレイジーにさせている」

ドナルド・トランプ氏が、風力タービンのせいでクジラが死んでいるとの主張を展開した。米サウスカロライナ州で25日に開催された集会で、「風車」がクジラを「クレイジー」にし、環境破壊に繋がっているとの”珍説”を唱えた。

トランプ氏によると「聞いて欲しい、この50年間でサウスカロライナの沖合で殺されたクジラはたった1頭だ」「一方でそこにある風車がかつてないほどの数のクジラを死に追いやっている。これについて誰も行動していない。海岸に打ち上げられているのにだ」「1年に1回じゃない。今では毎週のようにだ。風車が彼らをクレイジーにさせている。クジラたちを少し狂わせるんだ」とのこと。

再生可能エネルギーに関するトランプ氏のにわかに信じがたいの主張は今回が初めてではなく、以前にも風力タービンが、がんを引き起こし、その構造は全ての鳥類を殺すと話してもいた。

専門家らによると、風力タービンが健康に悪影響をもたらすことを示す証拠はなく、トランプ氏のクジラに関する持論も信憑性に欠けるという。クジラの研究者で海洋哺乳類委員会の理事を務めるアンドリュー・リード氏はこう話す。「クジラやクジラの座礁に関して怖ろしいほど知識がないことをひけらかしています」「風力タービン、風力タービンのための測量がクジラの死を引き起こしているという科学的な証拠は皆無です」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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