豊田章男会長、前年より1戦早い戴冠に「チームの力がさらに高まった証」/WRCチリ後コメント全文

「チームのみんなマニュファクチャラータイトル獲得おめでとう!」

 WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の競技最終日“デイ3”が行われた10月1日から一夜明けた2日(月)、同イベントでシーズン終盤の2戦を残して2023年のマニュファクチャラーズチャンピオン獲得を決めたTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の面々に、豊田章男TGR-WRT会長から祝福のメッセージが贈られた。

 レギュラー参戦ドライバーのカッレ・ロバンペラが3勝、同エルフィン・エバンスが2勝、勝田貴元とサードカーをシェアするかたちでパートタイムで参戦するセバスチャン・オジエが3勝、合わせてシーズン8勝をマークし、このチリで9勝目を目指したTGR-WRT。

 今大会、トヨタ陣営はデイ2でタイヤ選択のミスが出たことに加え、ライバルチームの速さが光ったこともあり表彰台さえ厳しい展開に追い込まれた。しかし最終日のドラマによってエバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が3位表彰台を確保した。また、1日に23歳のバースデーを迎えたロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合4位で続き、この両名がパワーステージでワン・ツーを記録したことでランキング2位につけるヒョンデ・シェル・モビスWRTとのポイント差を拡げ、3年連続でマニュファクチャラー選手権タイトルを手中に収めている。

 そんなTGR-WRTのメンバーに向け、豊田会長はラリー後の恒例となっているコメントでチームを祝福。感謝の言葉を述べるとともに最終戦ラリージャパンでの再会を「楽しみにしています」と綴った。

 ロバンペラがふたたび出場予定のFDJフォーミュラドリフトジャパンにも言及した同氏のコメント全文は、以下のとおりだ。なお10月7~8日に岡山国際サーキットで開催されるFDJ最終戦では、勝田のラリーカー・デモランも予定されている。

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チームのみんなマニュファクチャラータイトル獲得おめでとう!

今年のエルフィンは11戦目までで優勝2回を含む6回のポディウムでマニュファクチャラータイトル獲得の大きな原動力になってくれました。今回もタイトルの決め手となる3位表彰台をありがとう!

カッレの3回の優勝も、もちろん大きな力になっています。残り2戦、ふたりには悔いのない走りでチャンピオンを目指してもらいたいと思います。セントラル・ヨーロッパ、ジャパンでのふたりの走りが今から楽しみです。全力で頑張ってください。チームのみんなもふたりに最高のクルマをお願いします。

チームとしては昨年より1戦早い11戦目でタイトルを決めてくれました。チームの力がさらに高まった証だと思います。代表就任1年目からチームでタイトルを獲りながらも、みんなと一緒にチームを強くし続けてくれたヤリ-マティに心から感謝します。

11月に日本でみんなに会えることを楽しみにしています。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team会長
豊田 章男

追伸
カッレ、誕生日おめでとう! 来週の岡山は“いちドリフトファン”として、モリゾウもカッレの走りを楽しみにしています。

2021年から3年連続でWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得したTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム

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