スコセッシ監督「シネマを救う」よう呼び掛け スーパーヒーロー映画は「文化に危険もらたす」

世界的巨匠マーティン・スコセッシ監督(80)が、コミックブックを原作とした映画シリーズから「シネマを救う」ようクリストファー・ノーランなど他の映画監督に呼びかけた。以前、マーベル映画は「シネマではない」と発言。今回、スーパーヒーロー映画は我々の「文化」に「危険」をもたらすものだと指摘した。同監督は『タクシードライバー』『レイジングブル』『グッドフェローズ』など映画史に残る作品で知られる。

スコセッシ監督はGQ誌に語った。「我々の文化にしていることが危険なんだ」「なぜなら今では何世代もが映画はそれしかないと考えているからだ。あれが映画というものだとね」「彼ら(観客)は、すでにそう考えている。そうであれば、我々はより強く反撃しなければならないということ」「そして草の根からそうしないと」

「映画製作者自身がそうしないとね。サフディ兄弟やクリストファー・ノーランがいるってことだ。わかるだろう?そして全面で戦わないと。全面で攻撃、そして諦めてはならない」「何を持っているのか見せるんだ。出て行って、そうするんだ。改革を起こし、文句は言わない。我々はシネマを救わないといけないからね」

またスコセッシ監督は、「何でも」シネマになりえるのではと尋ねられると「製造されたコンテンツはシネマとは言えないと思うよ」「言いたくはないけどね。でもそれは製造されたコンテンツなんだ」

「AIが映画を作っているようなものだよ。素晴らしい監督達と特殊効果の人々が美しい芸術を作っていないと言っているんじゃない」「でもそれは何を意味するのだろう?これらの映画は人に何を与えているのだろう?ある種何かを達成して、その後に心や全身からそれを削除するという以外では?それは何を与えてくれるのだろう?」と答えている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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