映画「車線変更―」盛岡で舞台あいさつ 村上弘明さんが出演

「いつでも誰でもやり直せると、勇気や希望を抱いてもらえたらうれしい」と語る村上弘明さん

 陸前高田市出身の俳優村上弘明さん(66)が出演する映画「車線変更-キューポラを見上げて-」の舞台あいさつは1日、盛岡市大通の盛岡中央劇場で行われた。障害を負った主人公らがそれぞれの「壁」に立ち向かう物語。地元上映に際し、村上さんが「勇気や希望を抱いてもらえたらうれしい」と話した。

 映画の舞台は埼玉県川口市。有望なオートレーサーの主人公は賞金王獲得を目前に、事故で足に障害を負う。夢を砕かれ自暴自棄になる中、義足のロードレーサーと出会う―。

 村上さんは主人公の父親役。鋳造所経営者で厳しくも温かい父を熱演し、母親役の岡江久美子さんらと共に、家族の絆と再生の物語を描き出した。幕が下りると拍手の中、村上さんが登壇。企画制作総指揮プロデューサー国枝秀美さん(64)=奥州市前沢生まれ=と製作を振り返った。

 同劇場公開は9月29日に始まり、12日まで。

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