【今日の日本人メジャーリーガー】レギュラーシーズン終了!吉田正尚1安打 ヌートバーは規定打席に到達

写真:ヌートバーはキャリア初の規定打席到達

レッドソックスの吉田正尚はオリオールズ戦に「4番・左翼」で先発出場し、3打数1安打。6回の第三打席にレフト前ヒットを放ったところで代走を出され交代した。吉田はこれでシーズン終了となり、通算成績は打率/出塁率/長打率が.289/.338/.445。シーズン終盤の9月には大きく状態を落としたものの、最後の7試合は24打数9安打を記録し、多少持ち直したところでシーズンを終えた。

レッドソックスは今季2年連続の最下位となり、シーズン終了前に首脳陣の交代が発表された。フロントの陣容がどうなるかは不透明だが、吉田の立場が大きく変化する可能性も否定できない。オフのストーブリーグでの動きにも注目したいところだ。

また、オリオールズの藤浪晋太郎は2点ビハインドの5回に登板し、四球を与えるも無失点で凌いだ。終盤状態を落とした印象が強い藤浪だが、まずはプレーオフのメンバーに入れるかどうかに注目だ。

カージナルスのラーズ・ヌートバーはレッズ戦に「2番・DH」で先発出場。4打数無安打に終わった。チームは最終戦を勝利で飾り、シーズンを71勝91敗の地区最下位で終えた。この日4打席に立ったヌートバーは今季の打席数を503打席とし、キャリア初の規定打席に到達している。

歴史的な惨敗に終わったカージナルスだが、その中で気を吐いた選手の1人がヌートバーだろう。控え選手と比較した勝利貢献を示すWAR(Fangraphs版。以下fWAR)は3.3。チームの野手ではポール・ゴールドシュミットに次ぐ貢献を残した。ヤディアー・モリーナやアルバート・プホルスに続きアダム・ウェインライトが引退することで完全に一時代が終了したカージナルス。ヌートバーはその次世代を担う1人として名乗りを上げるシーズンとなったと言っていいだろう。

昨日の結果を受けプレーオフ進出が消滅したカブスは、鈴木誠也、コディ・ベリンジャーら主力を起用せず、控え中心のオーダーで戦った。今季の鈴木はこれでシーズンを終え、138試合、538打席に出場してfWARは3.2。昨季の2.1を大きく上回るキャリアハイのシーズンとなった。

日本人野手がfWAR3.2以上を記録するのは2010年のイチロー(当時マリナーズ)が4.8を記録して以来14年ぶり。近年結果を残せない日本人野手も多かった中、カブスから受けた高い評価に見事応えてみせたと言っていいだろう。今季惜しくもプレーオフを逃したものの、鈴木の活躍もあって本来ならば地区優勝してもおかしくないほどの得失点差を積み上げたカブス。来季こそはプレーオフ進出なるか注目だ。

吉田正尚(レッドソックス)
対オリオールズ(◯6−1)「4番・左翼」スタメン
【第一打席】 1回表二死1塁 見逃し三振
【第二打席】 3回表二死2塁 センターフライ
【第三打席】 6回表無死走者なし レフト前ヒット
◆今日の成績 3打数1安打
◆今季の成績 打率.289 本塁打15 打点72 盗塁8 出塁率.338 OPS.783

藤浪晋太郎(オリオールズ)
対レッドソックス(●1−6) 2点ビハインドの5回に登板
【5回表】 四球でランナーを出すも無失点
◆今日の成績 1回 四球1 無失点
◆今季の成績 7勝8敗 79イニング 奪三振83 防御率7.18 WHIP1.49

ラーズ・ヌートバー(カージナルス)
対レッズ(◯4−3)「2番・DH」スタメン
【第一打席】 1回裏一死走者なし ライトフライ
【第二打席】 3回裏無死1塁 センターフライ
【第三打席】 4回裏一死1塁 見逃し三振
【第四打席】 6回裏二死走者なし 空振り三振 
◆今日の成績 4打数無安打
◆今季の成績 打率.261 本塁打14 打点46 盗塁11 出塁率.367 OPS.785

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