初の「わんこそば世界大会」 盛岡で国内外の79人が熱戦

わんこそばを真剣にすする世界大会の参加者。おいしさと楽しさを兼ね備えた名物として、関係者は情報発信を強める=1日、盛岡市内丸・岩手公園

 岩手の食を、世界のワンコソバに―。米紙ニューヨーク(NY)・タイムズで紹介され、注目を浴びるわんこそばの世界大会(岩手県主催)は1日、盛岡市で初めて開かれた。アジア、北米の計8カ国・地域の30チーム79人が参加。おいしさと楽しさを備えたユニークな本県名物は反響が大きく、関係者は文化・観光資源としての可能性を再確認した。

 テンポ良くおわんにそばが注がれ、懸命に喉に流し込む。これをひたすら繰り返し、空のおわんが次々と積み上がった。箸を落としたり、おわんを手から滑らせるハプニングも。岩手公園の会場は熱気と歓声に包まれた。

 2人一組の子ども、3人一組の一般の2部門で、1人当たり2分以内に食べた合計杯数を競った。参加者のうち日本以外が32人。モンゴル出身で盛岡・上田小6年のオルホン・スレデ君は「食べ方が独特で、そばもおいしい」と楽しんだ。中国から岩手大大学院に留学している呂晶晶(ろしょうしょう)さん(24)は「かけ声がにぎやかで雰囲気がいい。また挑戦したい」と満喫した。

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