初公開も、3代将軍・源実朝を弔う寺院の宝物 鎌倉歴史文化交流館で企画展

初公開となる弁才天坐像=鎌倉市扇ガ谷の鎌倉歴史文化交流館

 鎌倉幕府3代将軍の源実朝を弔うために創建された、高野山金剛三昧院(さんまいいん)の宝物を集めた企画展が、鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市扇ガ谷)で開かれている。12月2日まで。

 同院は尼将軍北条政子が鎌倉幕府の御家人・安達景盛(かげもり)の勧めによって創建された寺院。政子発願と伝わる国宝・多宝塔や重要文化財である書庫「経蔵」など鎌倉時代の建築物が現存するという。企画展は、多宝塔がことし造立800年を迎えたことから企画された。

 展示会では、初公開となる室町時代の弁才天坐像(ざぞう)や平安時代の地蔵菩薩(ぼさつ)立像のほか、安達氏や鎌倉幕府の発行した文書や仏像・絵画など約30点の宝物が並ぶ。

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