犬は人の顔を覚えているの?他人と飼い主を見分けている方法は?過去に会った人も記憶してる?

犬は人の顔を覚えているの?

結論からお伝えすると、犬は人の顔を覚えることができます!

ペットホテルやトリミングサロンに預けられた犬が、お迎えに来た飼い主さんを見ると大喜びするのは顔をしっかり認識しているからです。

「たまに会うおばあちゃんの顔を見ると喜ぶ」「知らない人が家に来ると怖がる」などという声もあるように、犬が人の顔を覚えられるというのは確かでしょう。

しかし、犬の「記憶」や「人間の顔がどう見えているか」については研究があまり進んでおらず、ハッキリしたことは解明されていません。

今回は、犬がどのように人を見分けているかや、記憶しているのかについて現段階で分かっていることを解説します。

犬が他人と飼い主を見分けている方法

飼い主のことは大好きなのに、知らない人は苦手…という犬は多いですよね。このことから、犬は他人と飼い主のことを見分けていることが分かります。

犬が他人と飼い主を区別する時の判断材料にしているのが、次の3つです。

  • 匂い
  • 見た目

中でも最も重要となるのが、「見た目(顔)」です。

フィンランドのヘルシンキ大学で行われた『犬に知らない人と知っている人の映像をモニターで見せて反応を見る』という実験では、犬は知っている人が映っているモニターを長時間見つめ、知らない人が映ったモニターは見つめる時間が短いという結果がでています。

つまり、犬は人間の顔だけを見て「知っている人」と「知らない人」を見分けることができるということです。

犬の視力はあまり良くないと言われていますが、人間の表情から気持ちを読み取ったり、飼い主の顔をよく観察している様子を見ると、飼い主の顔はしっかり見えているようですね。

もちろん嗅覚と聴覚が優れている犬には「匂い」と「音」も、他人と飼い主を見分ける大切な判断基準になっています。
普段は見た目、姿が見えない時は匂いや音を頼りに飼い主かどうか判断しているのでしょう。

犬は過去に会った人のことは記憶している?

犬は過去に会った人のことを覚えていることがあります。

ただし、覚えていられるのは犬の「長期記憶」にインプットされている人だけです。

犬の記憶は、「短期記憶」「中期記憶」「長期記憶」の3つに分類されており、短期記憶は10分、中期記憶は1ヶ月ほどしか記憶することができません。それ以上時間が空くと犬の記憶は消えてしまいます。

一方、長期記憶に残った記憶は犬は一生覚えているといわれており、久しぶりに会った人でも長期記憶に残っていればすぐに思い出すことが可能です。

犬に忘れられないためには、あまり期間を空けずに何度も会って長期記憶にインプットされる必要があります。

まとめ

犬が人の顔をどのように認識し、どう記憶しているかについては解明されていないことが多いのが現状です。

しかし、犬が人の顔を覚え、飼い主と他人を顔だけで区別することができるということはハッキリしています。過去に会った人のことも長期記憶にインプットされていれば、犬は一生忘れずにいられるようです。

お友達が飼っている犬に顔を覚えてもらいたい方は、最低でも1ヶ月に1回くらいは会いに行くようにすると覚えてもらえるはずですよ。ぜひやってみてくださいね。

© 株式会社ピーネストジャパン