阪口慶三監督「甲子園は人生」 春夏40勝、退任発表

大垣日大高で退任会見をする阪口慶三監督=2日午前、岐阜県大垣市

 高校野球の甲子園大会で春夏通算35度出場し、計40勝を挙げた大垣日大(岐阜)の阪口慶三監督(79)が12月末で退任すると2日、同校が発表した。健康上の理由で9月に退任の意向を伝えたという監督は、学校での退任会見で「非常に楽しい57年間だった。甲子園は私の人生だった」と思いを語った。

 今年初めから疲労が抜けなくなった上に、声が出にくくなったため「これ以上、指導者として責任を持ってやることが不可能」と判断した。今夏の甲子園に選手として出場した孫の高橋慎が来春に卒業することも区切りになった。後任は高橋正明副部長(41)の見通し。

 2005年に大垣日大監督に就任した。

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