和やかに、絆つなぐ場所に…深谷の複合施設、愛称は「ワモア川本」 “名付け親”に「ネギー」贈呈

愛称が採用された三石志織さんと深谷市の小島進市長(左)=深谷市役所

 埼玉県深谷市菅沼で建設工事が進められている「川本地区複合施設」の愛称が「ワモア川本」に決まった。市民を対象に募集し、同市西大沼在住の三石志織さんが提案した愛称が選ばれた。開設は来年4月の予定。

 新しい施設は、世代間交流施設「もくせい館」の跡地に建てられる。敷地面積は約1万5千平方メートル。鉄骨造り一部鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延床面積は約4千平方メートル。「川本生涯学習センター・川本公民館」と川本図書館、川本総合支所の機能も併設させ、風呂や大広間、体育室なども完備する。

 愛称は7月1日から同31日まで、市の広報誌やホームページなどで募集し、計169作品が寄せられた。施設のある川本地区の住民が6割を占めた。同地区を代表する公民館運営審議会や自治会、PTAなど計9人で構成する選定委員会を発足させて審査した。各委員が5作品ずつ選んで協議し、三石さんの作品に決まった。

 「ワモア川本」は、ワモアとは「WA(和)」と「MORE(もっと)」を合わせた言葉。訪れた人たちが和やかな気持ちになって、人の絆をつなぐ場所になってほしいという願いが込められている。

 同市役所で記念品の贈呈式が行われた。結婚後、深谷市住民になった三石さんは、新しい施設に携わりたいと応募した。「名付け親になって、すごく驚いています。今日は自分の誕生日で、サプライズになって記念に残ります」と話していた。記念品に地域通貨ネギー3万円分が贈られた。

川本地区複合施設「ワモア川本」の完成イメージ(深谷市提供)

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