沖縄企業、南米のオキナワ訪問 ボリビア、経済交流拡大目指す

1日、ボリビア東部オキナワ移住地入り口で写真に納まる沖縄の企業関係者ら(共同)

 【オキナワ共同】沖縄企業8社の関係者が1日、南米ボリビア東部にある沖縄県出身者の開拓地オキナワ移住地を訪問、農協や工場を視察し“うちなーんちゅ(沖縄人)”同士のビジネス交流拡大の可能性を探った。

 中南米の日系社会と連携しながら事業展開を目指すことを目的とした、国際協力機構(JICA)による企業派遣の一環。2021年、オキナワで収穫された飼料用大豆20トンが初めて沖縄県の畜産農家に輸出され「オキナワto沖縄プロジェクト」と名付けられた。

 今回、プロジェクトを拡大しようと、農業、建設、食品、廃棄物処理などの関連企業が視察や商談のため参加。バイオマス発電の燃焼灰からコンクリート材料をつくる「リュウクス」の謝花一成社長は、オキナワを周期的に襲うグランデ川の氾濫に同社の技術が対応できる可能性があるとし「オキナワからは大事な農作物をいただいた。沖縄からは防災や環境の技術を届けたい」と話した。

 オキナワ日本ボリビア協会の中村侑史会長は「働く場所の開拓が必要だ」と述べビジネス交流の拡大に期待感を示した。

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