犬の眼をじっと見つめてはいけないって本当なの?そう言われる4つの理由を解説

犬の眼をじっと見つめてはいけないと言われる理由

犬は人間にアイコンタクトをしてくる、とはよく言われますが、『実は犬の眼をじっと見つめてはいけない』とも言われています。愛犬の可愛い顔をみつめる際には当然眼をじっとみつめたくなると思いますが、そう言われる理由はなぜなのでしょうか。

そこで今回は、その理由について解説します。

1.不安にさせてしまうことがあるから

『実は犬の眼をじっと見つめてはいけない』と言われるのは、犬を不安にさせることがあるからです。

ポイントは、無表情であること。犬は人の表情から気持ちを読み取ることができますが、無表情では、その人が何を考えているのか、なぜ自分のことを見つめているのか、分からず不安になります。

一度でも強い不安を与えてしまうと、次に同じ人が笑顔で犬の眼をじっと見つめることがあっても、犬は以前と同じように不安を感じます。その人に対して「不安」という印象を強く持ってしまったからです。

2.警戒させてしまうことがあるから

『実は犬の眼をじっと見つめてはいけない』と言われるのは、犬を警戒させてしまうことがあるからです。

ポイントは、身振り手振りがないこと。身動きもせず、ただじっと視線だけを送られると、犬は警戒します。

こちらに向かって走ってくるのではないか、そして攻撃してくるのではないかと警戒し、戦闘態勢になることがあります。

身振り手振りのない相手では、感情を読み取ることができず、動きを予測することができず、警戒するのです。

3.恐怖心を抱かせてしまうことがあるから

『実は犬の眼をじっと見つめてはいけない』と言われるのは、犬に恐怖心を抱かせてしまうことがあるからです。

ポイントは、無言であること。笑顔で手招きする人に対して、犬は恐怖心を抱くことがあります。行ったらどうなるんだろう、何が起こるんだろうと、行った先を予測できず怖いのです。

相手が他人であれば、「おいで~」と笑顔で呼ばれても、恐怖心からそう簡単には近づかないでしょう。相手が飼い主であっても、(何で呼ばれてる?)と警戒し、様子を見ることがありますよね。

4.興奮させてしまうことがあるから

『実は犬の眼をじっと見つめてはいけない』と言われるのは、犬を興奮させてしまうことがあるからです。

ポイントは、犬が警戒して凝視していること、唸って威嚇していること、吠えて追い払おうとしていることなどです。

そのような時に犬の眼をじっと見つめては、今よりもっと犬を興奮させてしまいます。何のコミュニケーションにもなりません。

犬の眼をじっと見つめて気持ちを伝えれば、そのうち仲良くなれる、というものでもありません。犬の眼をじっと見つめても、興奮を抑えること、気持ちを落ち着かせることはできないからです。

犬の眼をじっと見つめてもいいのはどんな時?

前章で『実は犬の眼をじっと見つめてはいけない』と言われる理由について解説しましたが、だからといって決して見つめてはいけないわけではありません。

では、どんな時なら犬の眼を見つめても大丈夫なのでしょうか?

甘えて要求している時

犬の眼をじっと見つめてもいいのは、犬が甘えて要求している時です。

眼をキラキラと輝かせていたり、しっぽを大きく早く振っていたり、おねだりをするような可愛い眼差しで見つめてくることがあります。

「お散歩に行きたい」「おやつがほしい」「撫でてほしい」「遊んでほしい」など、ちょっぴりわがままかもしれない要求をしたいのです。

何を要求しているのか読み取りたい時や「今はいけないよ」「また後でね」などと伝えたい時は、アイコンタクトをしてみましょう。

愛情表現をしたい時

犬の眼をじっと見つめてもいいのは、愛情表現をしたい時です。

優しく名前を呼んであげるといいと思います。おりこうさん、大好きだよ、ありがとうなど、言葉をかけながら見つめると、より気持ちが伝わると思います。

愛情表現として、犬の方から人の眼をじっと見つめてくることがありますが、そんな時は同じように愛情をこめてアイコンタクトしてみましょう。

まとめ

犬の眼をじっと見つめてはいけないと言われる理由を4つ解説しました。

  • 不安にさせてしまうことがあるから
  • 警戒させてしまうことがあるから
  • 恐怖心を抱かせてしまうことがあるから
  • 興奮させてしまうことがあるから

犬は人から眼をじっと見つめられると、不安に感じることが多いようです。相手が飼い主であっても、無表情で身振り手振りもなく無言であれば、犬は不安な表情をするものですよね。

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