「ナガエツルノゲイトウ」 千葉県内15市町で確認

特定外来生物 ナガエツルノゲイトウ 15市町で確認

 生態系や農業への影響が懸念される南米原産の水生生物で、特定外来生物に指定されている「ナガエツルノゲイトウ」。千葉県内では、15の市町で農業用の水路に繁殖していることが確認されました。

 繁殖が確認された15の市町は、柏市、我孫子市、白井市、佐倉市、印西市、富里市、成田市、栄町、香取市、神崎町、多古町、東庄町、匝瑳市、旭市、それに横芝光町です。

 県が2023年7月、県内全域を対象に聞き取り調査を実施した結果、判明したもので、県が2日開かれた9月県議会の農林水産常任委員会で明らかにしました。

 調査結果を受け、県は実際の繁殖状況などを本格的に調べる実態調査を年度内に行う方針です。

 繁殖力の強い「ナガエツルノゲイトウ」は群落を形成し、水門を詰まらせたり、稲を倒したりする農業被害が懸念されています。

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