引きこもりの人を支援 宮城県がオンライン上の「居場所」を提供

宮城県は、引きこもりの人と社会とのつながりの回復を目指し、オンライン上に居場所を提供する試みを始めました。

県の推計によりますと、対面でのコミュニケーションや外出が難しいいわゆる引きこもり状態にある人は2022年度、宮城県に約2万7000人いるとされています。

県はこうした人たちを支援しようと、2日からオンライン上の居場所、おらんちラウンジを開設しました。

おらんちラウンジには、毎週月曜の午前9時から午後5時まで、精神保健福祉士の資格を持つスタッフなどが常駐します。

利用者は、アバターを使うことで素顔や本名を出さずにコミュニケーションを楽しむことができ、音声通話やチャットを通じてスタッフから学習や相談などの支援も受けられます。

まずはゲームなどでコミュニケーションに慣れ、次第に対面での支援に切り替えていき、最終的には就学や就職につなげたい考えです。

NPO法人Switch今野純太郎代表理事「様々な状況にある方、今も色々な状況にある若者たちがいらっしゃると思いますので、そういった方々に利用していただければと思っております」

おらんちラウンジの対象は、義務教育が終了している宮城県在住の引きこもりがちの人で、2024年3月まで設置される予定です。

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