衆院議長辞めても議員続投? 再選意欲の細田氏に戸惑い 旧統一教会との関わりやセクハラ疑惑も

国会議事堂(資料写真)

 体調不良を理由に任期途中で衆院議長を辞任する意向を表明した細田博之氏(79)=衆院島根1区、11期=が、地元紙の山陰中央新報の取材に対し次期衆院選に立候補する考えを明らかにした。議長を辞めても議員は続投するとの方針に週明けの国会に戸惑いが広がった。

 野党などは「議員を続けられる健康状態であれば、旧統一教会との関係や女性記者へのセクハラ疑惑に関してもしっかりと説明すべきだ」(立憲民主党の後藤祐一国対副委員長)と批判。後継議長には自民党の甘利明前幹事長(74)=衆院比例南関東、13期=らの名が挙がるが、早期の衆院解散も取り沙汰されるだけに「当面は海江田万里副議長に代行してもらう」(自民幹部)との変則な妥協案もささやかれる。

 1日付の山陰中央新報によると、細田氏は「(健康に)大きな支障はない。政治家としては元気そのもの」とした上で次期衆院選への対応を「立候補する前提で考えている」と説明した。4日に党島根県連へ意向を伝えるという。議長辞任については「(20日の臨時国会の)召集が決まってから話す」と述べるにとどめている。

© 株式会社神奈川新聞社