サンフレッチェ広島 ライバル・名古屋に逆転勝ち 交代策がズバリ! 5位に浮上(9月30日)

明治安田生命J1リーグ第29節。サンフレッチェ広島は、今シーズンここまで3戦全敗だった名古屋に逆転勝ち。リーグ戦4試合を残して5位に浮上しました。

8月までサンフレッチェの背番号10を付けていた 森島司 を擁する4位・名古屋をホームに迎えて行われた上位対決。試合は、前半からサンフレッチェが主導権を握ります。

新戦力の 志知孝明 と昨シーズンまで広島でプレーしていた野上がサイドでマッチアップ。志知が野上の股を抜き、スタジアムを沸かせると、続いてプレーで魅せたのは、紫の新たな10番、マルコス・ジュニオール。

前半27分、塩谷司 のスルーパスに抜け出し、落ち着いてシュート。先制かと思いきやオフサイドの判定。ゴールにはなりませんでしたが、チャンスを作ります。

さらに前半終了間際には、こちらも新加入の 加藤陸次樹 が、ゴールを狙いますが、枠をとらえることができず、結局、無得点で前半を折り返します。

そして、迎えた後半12分、警戒していた名古屋のストライカー、キャスパー・ユンカーに冷静に決められて失点。先制を許します。

すると、ここでスキッベ監督が動きます。後半18分にはドウグラス・ヴィエイラ。その8分後にはルーキー・越道草太 を投入。

その直後。入ったばかりの越道のクロスにニアサイドで合わせたのは、加藤陸次樹。今度は決めた加藤、これでチーム加入後、3ゴール目。途中出場の越道も結果を残し、サンフレッチェが同点に追いつきます。

さらに後半36分にはゴール前に抜け出したドウグラスがPKを獲得。これを自ら冷静に決めて勝ち越しに成功。今シーズンの8ゴールはすべて途中出場からと、ドウグラスがスーパーサブの役割を果たします。

まだまだサンフレッチェの攻撃は終わりません。後半40分、またも越道のクロスをフリーで受けた加藤がシュート。こぼれ球にエゼキエウ。名古屋を一気に突き放します。

ゴールの後には自前のマスクでパフォーマンスも。途中交代の選手が躍動し、劇的な逆転勝利を収めたサンフレッチェ。相性の悪い名古屋から勝ち点3を奪い、順位も5位に浮上です。

広島(5位) 3ー1 名古屋(6位)

サンフレッチェ広島 加藤陸次樹 選手
「5ゴールを目標としていたので、あと2得点、残りの試合で取りたい。次の試合で勝つことで3位圏内に近づくと思うので、そこに向けていい準備をしていきたい」

― サンフレッチェ広島は現在、5位で、上位チームは団子状態。残り5試合、まだまだ上位を狙える位置にいます。次の試合は、10月21日、ホーム・エディオンスタジアムでのセレッソ戦です。

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