「扇風機」にまつわる猫のトラブル 安全に使うための4つの対策

1.扇風機カバーをつける

扇風機トラブルの代表例として、まず挙げられるのは扇風機の羽に猫が近づこうとする事故。好奇心から、回転している扇風機の羽に前足を伸ばそうとする猫は少なくありません。もしくは、扇風機に顔を近づけて大事なひげが羽に当たりそうになる猫もいます。特に好奇心が強い子猫には注意が必要です。

このようなトラブルを回避するのに有効なのが、扇風機カバーです。扇風機全体を覆うことができるため、猫との接触事故が起こる可能性をぐっと下げられます。送風を阻害することもないため、支障なく扇風機を利用できます。お値段もそこまで高くないため、手始めに導入すべき対策といえます。

2.電源コードカバーをつける

扇風機で注意したいのは、羽部分だけではありません。電源コードもまた、猫がトラブルを起こす恐れがある部品です。

猫の中には、噛み癖を持っている個体がいます。特に子猫期は歯固めや狩猟の練習を兼ねて、いろんな物に噛みつくケースが多いです。

猫の歯はそれなりに鋭いもの。状況によっては電源コードを損傷させ、扇風機が停止する可能性があります。しかしそれだけならまだマシな方で、最悪の場合猫が感電するおそれもあります。感電すると死に至る危険があり注意が必要です。

そのような不幸な事態を防ぐために、扇風機の電源コードにカバーを装着することは必須の対策です。電源コードカバーは、安いものなら100均でも販売しており、ネットでも気軽に購入できます。扇風機カバー同様、導入を検討されることをおすすめします。

3.扇風機を固定する

元気よく走り回る猫が、勢い余って扇風機を倒してしまうトラブルも想定されます。倒れた拍子に猫が下敷きになってケガを負う恐れもあります。万が一の事態に備えて、扇風機の転倒対策も用意しておきましょう。

家電の転倒対策グッズには、様々なものがありますがシンプルにヒモで柱などに縛り付けるだけでも一定の効果は見込めます。

4.羽がない機種を選ぶ

扇風機との接触事故対策として、羽がないタイプの扇風機を購入するのも有効です。従来のタイプと違い回転する羽が内部に収納されているため、猫が手を伸ばしてケガする心配がありません。猫同様、小さなお子さんがいる家庭でも重宝することでしょう。

見た目もスタイリッシュでオシャレであるため、インテリアとしても機能します。

まとめ

扇風機に惹かれることが多い猫ですが、実は肝心の冷却効果はあまり得られていません。本来、扇風機は汗が風で気化されることで熱が放出され涼しさを感じます。しかし、猫は肉球か鼻先でしか汗が発生しないので、涼しさを感じることはないとされています。

温度調節をする場合、クーラーなどを使用すると快適に過ごせる空間を作れる可能性が高いです。猫が扇風機に惹かれる理由の大半は、回転している羽が面白いと感じるため。しかし、今回解説したように、場合によっては事故が起きる可能性もあります。

この記事を参考にして、猫が扇風機で事故を起こさないよう対策を講じてみてください。

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