「原状回復は困難」10年以上にわたり山中に“違法盛り土” 検察側 親子に懲役刑を求刑=静岡地裁

静岡市の山中に違法に盛り土を造成した罪に問われている残土処分会社を営む親子の公判が10月2日、静岡地方裁判所で開かれ、検察は父親に懲役1年6か月、息子に懲役8か月、会社に罰金250万円を求刑しました。

静岡県砂防指定地管理条例違反などの罪に問われているのは、静岡市葵区の残土処分会社の元社長(84)と現社長で息子の現社長(41)です。起訴状などによりますと、父は2005年頃から、息子は2018年頃から2022年5月頃にかけて、静岡市葵区日向地区と杉尾地区の砂防指定地の森林で知事の許可なく、違法に盛り土を造成したなど罪に問われています。

静岡地方裁判所で10月2日開かれた公判で、検察は「県職員から行政指導を受けたにもかかわらず、犯行を継続していたことから故意であることは明らか、被害の範囲は広範囲にわたり、原状回復は困難である」などと指摘し、父親に懲役1年6か月、息子に懲役8か月、会社に罰金250万円をそれぞれ求刑しました。

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