次の横綱「朝乃山が筆頭」 元横綱稀勢の里が太鼓判

講演をする二所ノ関親方=高岡市の県高岡文化ホール

  ●高岡で講演会

 大相撲の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が2日、県高岡文化ホールで講演し、富山市出身の朝乃山について、次期の横綱候補だと思っているとし、「活躍で地域が盛り上がると良い」と期待した。

 講演会は高岡商工会議所青年部のオープン例会として、二所ノ関親方が「我が相撲道に一片の悔いなし」と題して講演した。朝乃山について右四つ相撲が得意な一方、簡単に左上手を取らせてしまうこともあると指摘し、「技術を身につければすごい力になる。日本人横綱が誕生すれば相撲界が盛り上がるし、朝乃山が筆頭と考えている」と期待を寄せた。

 自身については、苦しんだ平幕時代に体の使い方を勉強したことが昇進につながったことや白鵬の63連勝を止めた一番が人生に大きな影響を与えたと紹介した。

 今年の高校相撲金沢大会個人で優勝した高岡向陵高相撲部3年の五十嵐翔選手が立ち会いの瞬間に意識していることは何かを質問し、親方は立ち会いで8、9割が決まるとし「自分の脚幅を意識することや当たった瞬間に止まる意識を持つことが大事」と答えた。

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