福島産海産物、食べて応援を 10月3日から奈良県庁食堂で定食やカレー提供

調理担当者から説明を受ける山下知事(右)=2日、奈良市登大路町の県庁

 福島県産の海産物を使ったメニューを提供する「食べて応援!福島県海産物フェア」がきょう3日から奈良県庁食堂で始まるのに先立ち、2日、山下真知事が同県産のタイやシラスを使った定食を試食した。

 東京電力福島第一原発の処理水海洋放出により、風評被害を受ける福島県を支援しようと、県は3日から12月末までの火曜と木曜に、同県産の海産物を使用した定食とカレーを提供する。

 今週3、5日はタイの幽庵焼き定食(1000円)とヤリイカのゲソなどが入ったシーフードカレー(850円)の2種類を提供(限定各20食)。

 同フェアのPRのため、定食を試食した山下知事は「おいしい」と笑顔を見せ、「原発事故後、頑張ろうとしている水産業者に水を差すようなことがあってはならない。科学的根拠に基づかない風評に惑わされることなく、海産物を消費することで応援をしてほしい」と呼びかけた。 

 今後のメニューは海産物の仕入れ状況によって変わる。

 価格は定食800円〜1200円、カレー850円〜1000円。営業時間は午前11時〜午後2時(ラストオーダー午後1時半)。

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