【GXビジネス】中小企業の課題解決請負人②【大分県】 経営の分析も手がけるウェブディレクター

ウェブディレクターの矢野俊樹さんは中小企業庁の「経営革新等支援機関」の認定を受けており、顧客の事業計画書作りなどもサポートする

 デザインの本質的な目的は「経営力を向上させるもの」と捉え、顧客からの相談に対して、貸借対照表といった財務諸表の分析から始めるウェブディレクターがいる。経営状況を見ながら会社運営全体を上向かせることが目的。数年間にわたる伴走支援が実り、売り上げが大きく伸びた顧客もいるという。

 矢野デザイン研究所(大分市都町)の代表、矢野俊樹さん(46)は小規模事業者を中心に、ウェブサイト制作などを手がける。大手IT企業や航空会社などでシステムエンジニアやウェブディレクターを経験。2015年に独立した。仕事をしながらデザインを専門学校で、ウェブマーケティングを大分大大学院(経営学)で研究するなど仕事の幅を広げてきた。大学院への進学は専門的に経営を学ばなければ、本質的な顧客支援ができないと感じたからだという。

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