<高校野球>埼玉きょう決勝、昌平―花咲徳栄の見どころ 浦和学院戦で6回無失点の左腕石井ほか、高い総合力の昌平 最速143キロ10奪三振の岡山はじめ、右腕2年3人が鍵を握る花咲徳栄

【左】長打力も備えるチャンスメーカー昌平の2番大槻 【右】最速143キロの真っすぐで押す花咲徳栄の右腕岡山

 秋季県高校野球大会最終日は3日、県営大宮で昌平―花咲徳栄(10時)のカードで決勝を行い、秋の王者が決定する。Aシードの名に恥じない戦いぶりで決勝に進出した花咲徳栄、今夏覇者の浦和学院を下し勝ち上がったBシードの昌平。花咲徳栄が4年ぶりの頂点に輝くのか、昌平が2連覇を飾るのか。秋の県決勝対決は初となる両校の白熱の王座争いを展望した。

 総合力が高い両者の対決は、好ゲームが予想される。互いに終盤まで粘れる地力を持つだけに、最後まで目が離せない一戦となりそうだ。

 昌平は、ミート力が高い4番桜井が6安打8打点、打率6割と打線のキーマン。2本塁打を放ち、5安打6打点の2番大槻で好機を築き、打率3割超えの3番山根、5番園田で得点できれば主導権を握れるだろう。

 投げては多彩な投手陣で翻弄(ほんろう)したい。準決勝の浦和学院戦で6回無失点の左腕石井はスライダーが武器。最速140キロ超えの右腕佐藤や、10回を投げ15奪三振の左腕古賀も控える。

 花咲徳栄は、本格派右腕の2年3人の出来が鍵を握る。最速143キロの直球を軸に15回1/3を投げ10奪三振の岡山は、四死球0と安定感抜群。エース上原と和久井との継投で、きっちり試合を組み立てたい。

 48安打44得点の打線も好調。2番目黒は打率6割超え、8安打10打点の4番石塚、8安打6打点の5番田島ら好打者がそろう。7盗塁の走力を絡め、ビッグイニングを築きたい。

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