郷土料理やせうまの魅力〝新発見〟しよう 大分大付属小児童がアレンジレシピ開発に挑戦【大分県】

菓子のやせうまを食べながら、アレンジレシピを考える児童=大分市王子新町の大分大付属小
「郷土の味を広めていきたい」と話すやせうま本舗田口菓子舗の田口永依子専務取締役

 【大分】「郷土料理やせうまの魅力を“新発見・深発見”してもらおう」と、大分市王子新町の大分大付属小6年1組の児童33人がアレンジレシピの開発に知恵を絞っている。9月28日、同市のやせうま本舗田口菓子舗の田口永依子専務取締役(36)から商品への思いや工夫を聞き、ヒントをもらった。

 総合的な学習の時間での取り組み。「自分たちの力で大分市の人のためになることを社会に発信する」を目標に、全員で話し合いながら授業を進めている。

 田口専務取締役は看板商品「豊後銘菓やせうま」が65年前に誕生したエピソードや原材料へのこだわり、大分らしさを表現したパッケージについて話した。

 土産品だけでなく、日常的に味わってもらうための試みも紹介。きな粉のソフトクリームと合わせた新商品を開発したり、地元の料理人と組んでデザートを作り、レシピを公開したり。PRに交流サイト(SNS)を活用していることを伝えた。「やせうまはチョコレート、カボスやミカンなどかんきつと相性がいい」とアドバイス。

 児童は竹をイメージした包装紙や七島イのひもを観察し、菓子を味わった。やせうまトーストやパフェなどがアレンジレシピの候補に挙がっているという。

 河野雄太君(12)は「ネットで調べるより、じかに会って話を聞く方が思いが伝わった。食べやすくておいしいレシピを完成させ、大分の人に広めたい」。

 10月は由布市挾間町の「やせうま保存会」に作り方を習う。

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