記者投票各賞の発表スケジュールが確定 MVPは日本時間11月17日

日本時間10月3日、全米野球記者協会(BBWAA)は記者投票で決まる各賞の発表スケジュールをアナウンスした。日本時間11月14日に新人王、同15日に最優秀監督賞、同16日にサイ・ヤング賞、そして同17日にMVPが発表される予定となっている。最大の注目はやはり大谷翔平(エンゼルス)。投打にわたる二刀流の大活躍でア・リーグMVPに選出されるのは間違いないとみられているが、2021年に続いて2度目の満票選出となった場合、史上初の快挙となる。

新人王は開幕前の「大本命」という期待に応え、チームの地区優勝やワイルドカード獲得に貢献したガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)とコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)の受賞が濃厚。日本勢では吉田正尚(レッドソックス)が打率リーグ5位と大健闘し、千賀滉大(メッツ)は防御率リーグ2位&シーズン200奪三振という見事な活躍を見せたが、相手が悪かったと言わざるを得ない。ただし、千賀はファイナリスト(上位3名)入りする可能性は高そうだ。

最優秀監督賞は、ア・リーグはオリオールズを地区優勝に導いたブランドン・ハイド監督、4年ぶりの現場復帰でレンジャーズをプレーオフに導いたブルース・ボウチー監督、ナ・リーグは得失点差-56ながら接戦に驚異的な強さを見せたマーリンズのスキップ・シューマッカー監督、史上初の4年連続100勝(短縮シーズンの2020年を除く)を達成したドジャースのデーブ・ロバーツ監督らが有力候補に挙げられている。

サイ・ヤング賞は、ア・リーグはリーグ最多の209イニングを投げて同トップの防御率2.63をマークしたゲリット・コール(ヤンキース)で間違いなし。ナ・リーグはリーグ最多の与四球99を記録しながらも防御率2.25というダントツの数字を残したブレイク・スネル(パドレス)の受賞が有力視されている。スネルは今季がキャリア2度目の規定投球回到達だが、前回の2018年(レイズ時代)もサイ・ヤング賞を受賞しており、もし今季も受賞すれば、規定投球回2度で両リーグサイ・ヤング賞という快挙を成し遂げることになる。

MVPは、ア・リーグは大谷以外に考えられない。「2度目の満票なるか」が唯一の注目ポイントだ。一方のナ・リーグは、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)とムーキー・ベッツ(ドジャース)の大激戦。「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARではベッツが上回っているが、前人未到の「40-70」のインパクトもあり、アクーニャJr.の受賞を予想する声も多い。

なお、各アウォードの投票はプレーオフ開始前に締め切られるため、プレーオフでの活躍は審査対象にならない。レギュラーシーズンのみで判断される。

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