【MLB】ポストシーズン18連敗中 ツインズは北米スポーツワースト記録を止めることができるか

写真:ワイルドカードシリーズで前田健太の登板はあるのか

87勝75敗でア・リーグ中地区を制したツインズは、3年ぶりのポストシーズンに進出する。ア・リーグ東地区優勝のオリオールズ、同西地区優勝のアストロズより勝率の低かったツインズは第3シードとなり、明日から行われるワイルドカードシリーズでブルージェイズと対戦することになる。ワイルドカードシリーズは2戦先勝方式で、最大3試合行われる。

実はツインズは、ポストシーズンである不名誉な記録が継続している。それは、北米4大スポーツ最長の「ポストシーズン18連敗」だ。

ツインズがポストシーズンで最後に勝利したのは、2004年のディビジョンシリーズ第1戦。絶対的エースとして君臨していたヨハン・サンタナがヤンキース打線を抑え込み、3投手の継投で2-0の完封勝利をおさめたが、翌試合から3連敗を喫しシリーズ敗退。そこから2020年までの16年間でツインズは6度ポストシーズン進出を果たしたが、いずれも全敗して現在18連敗中という不名誉な記録を保持している。

今回のブルージェイズとのワイルドカードシリーズでは、強力な先発投手の投げ合いが見どころだ。

ブルージェイズはエースのケビン・ゴーズマンを筆頭に、ホセ・ベリオス、クリス・バシット、菊池雄星の4投手が規定投球回に到達する活躍をみせるなどMLB屈指の先発ローテーションを誇る。ツインズもパブロ・ロペス、ソニー・グレイの二枚看板が強力で、他にもジョー・ライアン、ベイリー・オーバー、前田健太ら好投手が控える。

第1戦はゴーズマンとロペス、第2戦はベリオスとグレイの投げ合いになることが発表されており、第3戦が行われた場合はバシットとライアンが先発すると予想される。菊池や前田の出番は次のディビジョンシリーズでの先発か、ワイルドカードシリーズでのブルペン待機になるかもしれない。

ツインズは本塁打数リーグ1位タイの強力打線を擁するが、カルロス・コレア、バイロン・バクストンやロイス・ルイスら主力が故障中。コレアはワイルドカードシリーズでプレーする可能性が高いが、バクストンやルイスはまだわからない。

投打ともに互角に近い2チームの戦いは、ツインズの本拠地ターゲット・フィールドで行われる。ツインズは19年ぶりに1勝を挙げ、不名誉な記録を終わらせることができるだろうか。

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