鉄道存廃、初の協議会要請 JR西、芸備線の岡山・広島間

JR芸備線の三次駅を出発した車両=9月24日、広島県三次市

 JR西日本は3日、利用者が少ない芸備線の岡山、広島両県にまたがる区間について、沿線自治体と存廃を話し合う「再構築協議会」を設置するよう国に要請した。ローカル鉄道見直しに向け1日に運用が始まった同協議会制度で設置要請は初めて。国は今後、沿線自治体に意見を聴いた上で、設置の是非や対象区間を判断する。

 芸備線は岡山県新見市と広島市を結ぶ159.1キロの路線。このうちJR西が要請したのは備中神代(新見市)―備後庄原(広島県庄原市)間の68.5キロ。これまでも存廃を含めた協議入りを求めていたが、自治体側は利用促進による維持を訴え、応じていなかった。

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