今月、パリ五輪世代から日本代表へ招集されても驚かないタレント5名

13日に新潟でカナダ、17日に神戸でチュニジアと対戦する日本代表。その10月シリーズに向けたメンバーが4日に発表される。

同時期にU-22日本代表はアメリカ遠征を実施するが公式戦ではないため、3月のバングーナガンデ佳史扶と半田陸、6月の川﨑颯太のようにパリ五輪世代からの招集も噂されている。

そこで、このタイミングでパリ世代からA代表へ呼ばれてもおかしくない5名のタレントを紹介する。

鈴木彩艶

2002年8月21日生まれ(21歳)

シント=トロイデン所属

この夏、浦和レッズからシント=トロイデンへ期限付き移籍した若きGKは、早くも新天地でその地位を固めている。

U-22日本代表では小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)と守護神の座を争い、その中で欧州の強豪相手にビッグセーブを連発してきた。

そうしたパフォーマンスが評価され、世界的なビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドからオファーを受けたが、まずはベルギーの地で出場経験を積むことを選択。

同じクラブで日本代表に定着するシュミット・ダニエルが現在、移籍不成立の不運もありベンチ外であることを考えると、将来性抜群の21歳がこのタイミングでA代表に招集される可能性は高い。

高井幸大

2004年9月4日生まれ(19歳)

川崎フロンターレ所属

森保一監督は代表2期目を迎える会見にて、10代の選手でも力があれば海外のように積極的にA代表へ引き上げたいと語っていた。

現段階での能力を踏まえつつ、「近い将来にA代表でスタメンを争えるポテンシャルがある」という観点で見ると、19歳の高井幸大はU-22代表の中で鈴木彩艶とともにその最右翼だと言える。

今年のU-20ワールドカップでは右サイドバックとして3試合にフル出場。急造だったため粗が目立ったが、パスの技術やボールを運ぶ力、見ている場所など光るものが多かった。

所属の川崎では最近出番を失っているが、現代センターバックに必要な能力をすべて備えた192cmの新鋭DFに森保監督が注目していることは間違いない。

松木玖生

2003年4月30日生まれ(20歳)

FC東京所属

プロ2年目の今季もFC東京のレギュラーとして活躍している松木玖生。

代表でも今年のU-20ワールドカップでキャプテンを務めると、9月のU23アジアカップ予選では2試合に先発出場。強みが一つ上の年代でも通じることを改めて証明してみせた。

ボランチでのプレーに難しさも伺わせている一方、魅力的なメンタリティを持つ松木だからこそ新たな経験をすることで自身の「進むべきを道」を切り開く可能性は高い。

先日入籍を発表しアスリートとしての地盤を固めつつある20歳は、将来的に日本代表で大きな力を発揮していくことが期待されている。そのきっかけとして、このタイミングでのA代表招集は十分ありえる。

三戸舜介

2002年9月28日生まれ(21歳)

アルビレックス新潟所属

現在のJリーグで最も勢いのあるサイドアタッカーの一人だろう。

所属の新潟では同じポジションに本間至恩(クルブ・ブルッヘ)がいた頃から印象的なプレーを見せており、「本間の次は三戸」という声が根強かった。

JFAアカデミー福島仕込みの高い技術に加え、本間や今夏新潟からシント=トロイデンへ移籍した伊藤涼太郎と同様、積極的にゴールへ向かう姿勢が目を引く。

インパクトの上手さからシュートレンジも広く、「怖い選手」として着実に成長中。三笘薫、中村敬斗のいる左サイドのポジション争いに名乗りを上げてもおかしくない。

細谷真央

2001年9月7日生まれ(22歳)

柏レイソル所属

現在J1で16位の柏レイソルにおいて、眩いばかりの輝きを放っているのが細谷真央だ。

週末に行われた北海道コンサドーレ札幌戦でもチームを勝利に導く2ゴールを記録。得点数を12まで伸ばし、大迫勇也、アンデルソン・ロペス、ディエゴ・オリヴェイラ、鈴木優磨、キャスパー・ユンカーに次ぐランキング6位に浮上した。

スピードと馬力を備えたストライカーで、日本代表では浅野拓磨とやや被る部分がある。しかし浅野に比べるとスペースに入り込みすぎないクレバーさが光り、選択肢を持てる点は魅力だ。

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U-22日本代表のFWではエース格。同い年の佐藤恵允がアジア競技大会で貴重な経験を積んでいることを考えると、来年の五輪最終予選に向けて細谷にも一つ上の舞台を見せておきたい。

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