事故相次ぐリニア新幹線の工事現場を長野労働局長が視察【長野】

リニア中央新幹線の建設工事を巡り、事故が相次いでいます。全国労働衛生週間に合わせ長野労働局長が豊丘村にある工事現場を視察しました。

長野労働局の久富康生局長は豊丘村の伊那山地トンネル戸中・壬生沢工区の工事現場を訪れました。
トンネルの掘削などで発生する粉じんの換気設備や、作業員の防塵マスク着用など安全対策を確認しました。

■長野労働局・久富康生 局長
「(粉じん濃度が)2ミリ超えると有害な環境になるが、今のところ0.72なので非常に良好な環境で作業をしていると評価している」

リニア中央新幹線の建設工事を巡っては、トンネル掘削現場などでの労災事故や、残土を運搬する工事車両などの交通事故が発生しています。
県内の労働基準監督署に報告があった4日以上の休業を要する労災事故は、2020年から7件報告されているといいます。

■長野労働局・久富康生 局長
「報告を受けている災害についてもおおむね安全対策はしているが、若干不備があった中で災害が起きている。今回の現場のように法令に基づいた対策をきちんとやってもらいたい」

長野労働局は今後、建設工事現場の視察を強化するなど、安全管理の指導を徹底する方針です。

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