藤井聡太七冠が「棋聖」の就位式 師匠の杉本昌隆八段が花束を贈呈 「私で良いのかな?」

「師匠」も、お祝いに駆け付けました。

先週、史上初の八冠独占に王手をかけた藤井聡太七冠。

10月3日は、7月に防衛した「棋聖」の就位式です。

(日本将棋連盟会長 羽生善治九段)
「第94期棋聖就位を認めます」

東京で行われた「棋聖」就位式に、藤井七冠は紋付き袴姿で登場。

会場には女性ファンの姿が多く見られました。

ことしの「棋聖戦五番勝負」は藤井七冠が最年少名人・七冠になった直後にベトナムで開幕。

(藤井聡太七冠)
「私にとっては初めての海外で。対局の翌日には観光することもできて、本当に貴重な経験ができた」

その後、挑戦者の佐々木大地七段を3勝1敗で退け「棋聖」4連覇を達成しました。

(藤井聡太七冠)
「本当に、きわどいシリーズだった。今期の対局をしっかりと振り返って、来期に向けて改善したい」

藤井七冠は来年も防衛すれば「永世称号」の1つ、「永世棋聖」の資格を最年少で獲得します。

そんな藤井七冠のお祝いに駆け付けたのが、師匠の杉本昌隆八段。

(藤井七冠の師匠 杉本昌隆八段)
「八冠まで、あと1勝だが、初めてのタイトル(獲得)というのは『棋聖戦』から始まった」

就位式では、お祝いの花束を渡す大役を務めましたが…

(藤井七冠の師匠 杉本昌隆八段)
「師匠は辛いことも多いが、今の気持ちは私で良いのかな?師匠でごめんね」

どこまでも謙虚な師匠。

でも、本音は…

(藤井七冠の師匠 杉本昌隆八段)
「毎回こういう形で大役を受けられて嬉しい」

次は「八冠制覇」の花束贈呈となるのか?

前人未到の八冠独占に王手をかけた大一番の「王座戦第4局」は、10月11日に京都で行われます。

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